2005年11月30日

ヒトラー 最期の12日間(劇・5)

私のお薦め度:★★★★★

B000AC2V5Kヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション
ブルーノ・ガンツ オリヴァー・ヒルシュビーゲル アレクサンドラ・マリア・ララ
日活 2006-01-14

by G-Tools



「目を見開いていれば、気がついていたはず」

この一言の重みを表現するためにこの2時間半の映画は綴られて行きます。
私はヒトラーの秘書だった トラウデル・ユンゲ (著)をベースにして制作されたこの作品。必見です。
前半は、物語が冗長に感じられないでもありませんが、
じわじわとボディブローのように身体全体に効いてきます。

「ハイルヒトラー」の言葉とともに殺害される、あるいは自決していく兵士。
これでもかこれでもかとナチズムへの心酔した人々の狂気が迫ってきます。
なぜそこまでナチズムに忠誠を尽くしたのか?
歴史に対して無知な自分に気づかされます。

本当にこれは狂気で片付けられるのか?
戦争あるいは時代あるいは集団における人間の恐ろしさ、ひ弱さをまざまざと見せつけられます。
それに対し、どこまでもナチへの忠誠を尽くそうとする人々に命の尊さをとく医師。

スクリーンの前の私たちは医師の言うことを当然と捉えているのでしょうが、
こういう中で果たしてどれだけの人間が平静さを保っていられるのでしょうか。

「目を見開いていれば、気がついていたはず」

私たちも気がつくことができるのでしょうか。

もしかして、すでに気が付かねばらないことに気付いていないのでは・・・

posted by 中年映画少年 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(2) | 洋画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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