2005年08月29日

姑獲鳥の夏(劇、2)

私のおすすめ度:★★

京極ファンとしては
待ちに待った映画といいたいところですが、
正直これは映画にしてほしいけど、してほしくない作品でした。

よく映画化不可能と言われた原作を映画化したという
うたい文句がよくあるけれど、
これはまさに映画化不可能だと思っていたのですが、
観終わってやっぱり不可能だったなあという感じでした。

原作を読んでる人はわかると思いますが、
この話の最も重要なところは
人には見えないものもあるというところなのに
見せることがいのちの映画で見せながら見せないことは無理でしょう。
と言うわけのわからない説明になってしまったけど
やっぱりこの作品は映画で見るものではない。
原作で読みましょう。

それから当たり前ですが、
この映画を見ただけで京極夏彦作品は「たいしたことないな」と勘違いしないように。
原作はすごいんですから。
私なんか人生観変わりました。

せっかくだから作品の紹介を少しすると
妊娠20ヶ月の妊婦の不思議、行方不明の夫探し、連続新生児誘拐事件を
さえない作家関口君が京極堂と呼ばれる古本屋兼陰陽師や探偵榎木津の協力を得て
真相を解明するというお話。

密室で夫は消えたわけだけど、密室トリックを期待して観ていたらがっかりします。
この作品はトリックとかストーリーとかそういうことでなく
京極ワールド、京極夏彦の精神世界を感じる作品なのです。

キャスティングのことを一言触れておきたいと思います。
堤真一はどんな役でもこなせる私の大好きな俳優の一人ですが、
残念ながら京極堂役は堤さんではダメ。
もっと変わった人。存在自体が不思議な雰囲気を持った人がよかったと思います。
やはり野村萬斎あたりが適役かと。(「陰陽師」の2番煎じですが)
むしろ関口役に堤真一がよかったのではと思います。関口役は野村宏伸でもいいかな。
榎木津役は阿部寛でまあまあです。出番が少ないのが残念でした。
私としては榎木津は市川染五郎がいいと思いますが。

私の結論としてこの映画は小説の宣伝とでも位置づけてしまおうと思っているところです。

ところで完璧主義者の京極夏彦自身はこの映画をどう思っているのでしょうか?


最後に一言:原作を読もう!

posted by 中年映画少年 at 00:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 邦画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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